動画で紹介!スペーシア・キャンパー&リチウム・フレックス

ポータブル走行充電システム・フレックス

 

先日ご紹介した長崎N様のスペーシアおひとり様キャンパー、左側のベッドキットと後部棚板、それにリチウム・フレックスだけなのでお引渡し前に動画を撮影したけど1分も掛からず終了。

 

静岡K様のスペーシア・ギアの時は完成して直ぐ発送したので動画を撮れなかったし、今回せめて3分くらいは撮りたい・・・

 

それで・・・

 

◆リチウム・フレックスは市販の電子レンジが使える事

◆ベッド、棚板、電装これら全てが簡単に取り外せる事

◆リチウム・フレックスは他のクルマでも使える事

これら分かる様な動画を撮ろう!

という事でテイク2で撮影したのがコチラです。

 

5分弱の動画です。

 

この画期的で他社に無い、キャンピングカー業界で唯一の、ちゃんと使える取り外しが出来る走行充電システムが出来た経緯は以前のHPで紹介してましたが・・・

 

こっちのHPにも一度キチンと書き込みしておきたい、と思っていたので今回動画を紹介するタイミングで書く事にしますが・・・

 

とても長くなりますので、よほど興味ある方以外は、以下パスされて下さい!

 

 

【 リチウム・フレックス 開発経緯 】

 

OKワゴンは、2008年5月にスバルのサンバーで試作し、その後スズキ・エブリィやダイハツ・ハイゼットなどの、全メーカーの軽の箱バン車をベースにしたキャンピングカーとして作り始め、北海道から沖縄まで全国に450台納めてます。

 

クルマ業界とは異業種からの参入にて、当時どこもやってなかった別注でなく定番品でもベース車輌はお客様の持ち込みOK!という、クルマには全くこだわらない、家具と電装の技術に特化したビルダーとして以来10年以上、RV協会にも属さず独自路線で進んでます。

 

デカいキャンピングカーにはソファやシャワートイレなど付いてるのも稀にありますが、軽キャンOKワゴンは、そんなの無しでベッドと電気それに収納家具、カーテン照明など架装して、90万円くらいで対応してます。

 

 

すると対応車種だけでなく、普通のクルマのセレナとかN・BOXで作って欲しいという依頼が来る様になり、そういう場合は『家具は要らない、真っ平のベッドと電装だけでイイ』というケースが多く、そこで問題となるのが電装でした。

 

キャンピングカーの電装は、クルマの壁内や床下などに組み込まれており、エブリィなどのOKワゴンもそうですが、でも普通のクルマのN・BOXやプリウスなど毎回違う、そして初めてのクルマに、壁や床をどう作って、その中にサブバッテリーやインバーターなど電装パーツを固定、収納するのかを考え架装するのがメッチャ大変(>_<)

 

まず、依頼あっても対応出来るかどうかは、T部長や現場の職人が実際にそのクルマを見ながらお客様と打合せしないと判断できないのです。

 

そして対応出来るとなった場合でも、その作業に何日掛かるか分からず、つまり見積金額がだせないのです。

 

というのは、実際にクルマの内装や床をめくってみないと分からず、電装をスッキリ納めるスペースを作ってキレイに塞ぐのに3週間、電装取付けに2週間、合計5週間だろうとの事で請けると実際は7週間かかり、その間は他の作業も出来ず赤字。というケースが発生(>_<)

 

大川の木工所の社長が『別注家具は最低3倍は貰わないと受けない』っていってた意味良く分かります。

 

ベッドと電気だけなのに、家具やカーテン照明まで付いた定番のOKワゴンより手間ヒマ掛かるので請けたくないけど、頼まれちゃう・・・

 

そこで思ったんです!

 

キャンピングカーの電装部分を独立させBOX化すれば、依頼されたクルマのどこにどう組み込むか?という木作業を考えずに済むんじゃないか!

 

そのクルマの空いたスペースに電装BOXをポンと置けば済むので、見積も電装BOXの価格+配線工事だけになり直ぐ提示できる。

 

それに、何と言っても手間暇かかる木工作業がなくなるので、納期が劇的に減らせる!

 

素人が思い付いたキャンピングカーの電装部分をBOX化、の開発依頼をT部長にするも乗気なし(^_^;

 

それでも何度も頼むと、試作に取り掛かってもらえたのですが、それからが大変で、その事を話すと長くなるので止めますが、電装をコンパクトなBOX化すると色々と問題が発生するのです。

 

2012年、それらを一つ一つ解決して、やっとプラスアルファプラスアルファ・ミニが完成しました。

 

 

1つのBOXに、バッテリー・インバーター・走行充電システムが備わっており、使いやすく見やすい集中電源管理パネルには各種メーター・スイッチ、それに100vコンセントなど付いたもので、これは好評頂きました。

 

ところが便利な製品でも使ってみると、ココがこうなれば、もっと使いやすいんだけど…という点が見えてきて改良。

 

キャンピングカーに組み込むのではなく、1つのBOXにパッケージ化して取り外しも出来る様にしよう!という目的で作ったプラスアルファですが、1つのBOXに納めたが為に生じた問題が2つありました。

 

一つは重量の問題で、鉛の115Ahディープサイクルバッテリーだけでも25kg近くあり、プラスアルファ全体だと40kgになってしまい、持ち運びは出来るけど重すぎる。

 

 

それで、小さく軽いプラスアルファ・ミニを作ったけど、お客様は高性能なプラスアルファを持ち運びし易い様にして欲しい、と言われるんです。

 

もう一つは使い勝手の問題もありました。

 

ベッドマットの上に置くと邪魔だし、手の届く場所はバッグなど置きたいし、重くて簡単に動かせないプラスアルファは床下スペースに置く事になりますが、車中泊して電気を使う時、本体BOXの操作パネルが床下の奥の方にあると使い難いんですね。

 

これ、何とかならないだろうか?

 

重量操作、この2つの問題を解決する為に、プラスアルファを3つのパーツに分ける事にし、2014年試作に取り掛かりました。

 

 

まず、重量25kgの鉛バッテリーを専用の樹脂ケースに入れ分離させ、そして操作パネル部をメーターBOXとして独立させ、そして残りの心臓部ともいえる制御装置、充電器、インバーターなどを1つのBOXに納め、この3つのBOXをコネクタで簡単に接続出来る様にしました。

 

と、これもこう書くと簡単に出来たみたいですが、実際は大変でT部長は相当に苦労してました。

 

 

 

 

 

 

 

そして2014年、苦労の結晶で完成した進化系プラスアルファ、これは凄く素晴らしい製品で・・・

 

◆置けるスペースさえ見つければセット出来る

◆メーターBOXはどこでも置ける

◆クルマを乗り換えても、引き続き使える

◆普段は家に置いててもOK

◆その時コンセントに繋いでおけばいつでも満充電

◆その時に停電になったら非常用電源として使える

◆故障の際は宅急便で対応出来る

 

というもので、この新たに出来た、進化系プラスアルファの製品名は、湘南のOKワゴンオーナー様がプラスアルファ・フレックスと名付けて下さりました(^。^)

 

 

 

プラスアルファ・フレックスの価格はプラスアルファと同じにしました。

 

 

そして3年前から取り組んだのがリチウムバッテリーです!

 

リチウムの能力は素晴らしく・・・

◆大容量

◆高電圧の家電製品に強い

◆寿命が長い

◆横に倒せる

 

特に大電流を消費する電子レンジを使うと、その差は歴然。

鉛だと一気に電圧が落ちて『このレンジ、続けて使えるの?』って感じだったのが、リチウムだとイベント会場でのお昼ごはん、レンジ調理のちゃんぽんとかスタッフ4名続けて使って問題なし、凄いんです。

 

ところが欠点もありまして・・・

 

◆繊細な電圧・電流の制御が必要

◆価格が高い

 

特に電圧と電流の制御は難しく、またリチウム電池と言っても色んなタイプがあり、それぞれメーカー、製品によって設定電圧も全く異なるので大変(>_<)

 

当初は1年後の完成をメドに取り組んだのに、まともな試作1号が出来るのに1年費やして、やっとデモカーにてテスト&データ取り開始。

 

問題発生→改良→テスト→また別の問題発生→改良→テスト→また別の問題発生→改良→テスト

 

繰り返していき製品化のメドが見えかけてきた1年半前の2017年の暮れ、リチウム開発中の話しを聞きつけた愛知O様がソリオにリチウム・フレックスを付けて欲しいと言われたのです。

 

 

まだリチウム・フレックスは完成してませんでしたが・・・

◆お引渡しは2018年4月でイイとの事

◆その間デモカーでなくハイブリッド車でのデータが取れる

◆O様ご主人は、弊社HPを以前から読まれてあり、新製品の場合の諸問題ご理解されてある

◆何と言ってもO様ご夫妻お二人とも気が合いそう

 

という事で請けたのですが、ハイブリッド車でしかもFFヒーターも、言う組合せは、電圧・電流の制御のハードルが高くてメッチャ大変でした。

 

完成お引渡しをしたのが、2018年の4月。

しかし実際お使い頂くと、弊社でのテスト走行では出なかった問題が発生して・・・

 

弊社デモカーで試して問題のないリチウム・フレックスと入れ替えてもダメで、ハイブリッドの現車で調整する必要ありにて代車でご自宅にお伺いして入れ替えてソリオお預かりしたりと、O様ご夫妻には大変ご迷惑おかけしました。

 

 

それなのに、いつも明るく迎えてくれて『帰りのフェリーで食べて』とお土産を頂いたりして申し訳なくて・・・

 

 

リン酸鉄系のリチウムイオン電池を最新式の三元系に切り替えて、改良しながら結局は今年の2月までフレックス入れ替えたりしましたが、それからは問題なくお使い頂いてる様で一安心。

 

 

苦労して問題を解決してきたおかげで、ハイブリッド車にも対応出来るノウハウを得まして、今回こうやってリチウム・フレックスを紹介出来る様になりました。

 

既にリチウム・フレックスは埼玉K様・静岡S様・三重 I 様・神戸Y様・岡山M様・佐世保H様・奈良S様・姫路M様、そして今回の動画の長崎N様と実績を重ねてます。

 

これらリチウム納車のお客様の架装内容まだ詳しく紹介してないのは、半年くらいお使い頂いて問題が無い事を確認してからかでないと書けなかった訳で、実際この中で神戸Y様は問題が発生し入れ替えたり色々と対応させて頂きました。

 

これは結局リチウム電池の不良が最終原因で、フレックスは安心して紹介しても大丈夫と思いますので、今後ボチボチお客様設置例の紹介させて頂きます。

 

これから先また何か問題が起きるかもですが、そもそも完璧なのは無いと思っており、問題が起きた時にどう対処できるのか、そして今後の改良につなげていくか、そうやって問題を解決してノウハウ積み重ねて、進化していくつもりです。